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「一人ひとりがチアフリーに(快活に)生きる」原体験

【今でも忘れられない出来事】
それはある営業組織の会議で起きた。
いつものとおり上位者から言われた話しを皆に共有し、業績の確認をしていた時だった。
いつもは物静かな入社1年目の新人の女性が席を立ち、いきなり発言をしはじめた。
「課長についていくことができません」目には涙を浮かべていた。

これは私が新卒で入社した生命保険会社で営業マネジャーをしていた時の話しである。

私のマネジメントに対するメンバーの不満はピークに達していた。
その表情は怒りに満ちていた
呆然と立ち尽くす自分。
自分のマネジメントのいけてなさに皆が不満を持っていることを改めて突き付けられ自分は腹を決めた。
「今日は自分に対する不満を遠慮なく言ってほしい」

皆からフィードバックの洗礼を大量に浴びた。
気がつくと皆涙を浮かべていた。
自分に対する不満は想像以上だった。

彼らの不満を一言で言えば、
「課長は私たちの何を見ているのですか」ということだった。
「申し訳なかった」謝ることしかできなかったし、謝る自分が精いっぱいだった。

前任のやり手の課長の後任者として着任し気追っていたこともあったのかもしれない。
当時を振り返ると「何とか結果を出したい」という自分がいた気がする。
当時の自分は組織の数字のことしか考えていなかった。
組織の数字は、所属員の数字を合計したものという発想しかなかった。
だから会議で話すことは数字のことばかり。
皆の商談の状況がどんな状態なのか、その契約において
どのような苦労をし、どんな気持ちでいたのか。
部下の一人ひとりの気持ち、仕事のやりがいなど考えたことがなかった。

上位方針と部下の欲求・能力をいかに統合するかということにマネジャーの存在意義があるのに、
私のマネジメントは機能不全を起こしていた。

【仕事は楽しくやったほうが面白い】
その後30半ばまで在籍した会社ではプレイングをしながらマネジメントもした。
直近の10年間在籍していた会社ではプレイヤーとして一からやりなおしを図った。
マネジメントされる側に改めてたつことで見えたこともたくさんあった。
給料は同世代の人よりも低かったけれど、給料以上に得られたことがあった。

それは仕事のやりがいであり仲間の存在だった。
若手と席を並べ仕事をして、彼らと会話することが楽しかった。

同志として戦友のような気持ちだった。
彼らの苦悩や不安・憤りを同じ目線で感じられたこと、
そして彼らと汗を流しながら勝てる組織を模索できたこと。
どうせ仕事をするなら楽しくやった方が面白いということも体現できた。

一方で、マネジメント層からも多くのことを改めて学ばせてもらった。
自分の時とはくらべものにならないくらい難しいマネジメント環境で苦悩しているマネジャーたち。

優秀な方ばかりだったが、
単に「思いを伝えるだけ」とか「どろくさく取り組むだけ」ということではなく、
モノゴトの全体像をみながら、手順やプロセスをしっかりと構築していくことの大切さを教えてもらった。
部下の気持ちに寄り添うだけでなく、時に理屈を抜きにして、
上位方針を「部下にやらせきる」ことが大切な場面があるということも改めて教えてもらった。
自分の持ち味をつかみ、仕事のやりがい、面白さを引き出してくれたことを今でも感謝している。

一人ひとりは皆異なる存在である。
人それぞれが持つ固有の「個」を活かし、
仕事の楽しさを見つけてもらいたい。

それが「一人ひとりがチアフリーに(快活に)生きる」の実現につながることだと信じている。

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